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税理士コラム
リスケ(借入金の返済条件変更)の交渉で感じたこと
こんにちは、福田税理士事務所の福田です
12/11で無事に長男が6歳を迎え、ここまで健康でこれたことに対して感謝です
ところで、標題の件ですが、リスケの交渉では、金融機関から次の事を言われると思います。
①経費のカット
②資産売却
これには、良い側面と悪い側面があると思いますので、その点について考えていきます。
【1:良い側面とは!?】
今まで、資産売却や経費のカットについて、社長に対して強く言える方が少なかったのではないかと思います。
リスケ交渉ともなると、金融機関の担当者は強い圧力をかけてくるので、社長は対応せざるを得ません。
社長はしんどいとは思いますが、強い監査役がいるおかげで、経営再建が良い方向に向かう可能性が高くなります。
【2:悪い側面とは!?】
金融機関の担当者は相当忙しいです。
そのため、社長の会社の細かい事情は分からないです。
経費や資産には、収益関連性があるものと無いものに分かれますが、そんなことはお構いなしに、強い圧力をかけてきます。
リスケの交渉なので、社長のこころが弱っていることが多く、そのために、収益関連性のある経費や資産も含めて処分と言われ、そのまましてしまうケースもあります。
この時、社長は絶対負けてはいけません!
でも、気持ちだけではリスケ交渉は乗り切れません。
忙しい金融機関担当者を理論的に説得するための書類を持参しましょう。
【3:悪い循環に入るな!】
以下の循環に入ってしまうと、抜け出すのが大変です。
・事業に関係のある資産を処分してしまう。
・モノがないため、できる仕事の範囲が縮小する。
・受注が減少したので、ヒトが余る。
・ヒトが余ったのでやめてもらったら、さらにできる仕事の範囲が縮小する。
経費や資産について、収益関連性の検証は重要です。
この際に合理化を実施して、できる仕事の範囲を減少させずに、ヒトモノを減少させることに成功したケースもあるようです。
【4:税理士の役割】
以下の役割を果たすことが重要と考えています。
・社長の伝えたいことを聞きながら、金融機関が聞きたいことに変換する。
・社長が冷静な判断をできるよう、サポートする。
税理士としてそんなにたくさんの事はできませんが、何とか中小企業の皆様のお役に立ちたいと考えております。