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税理士コラム
政策公庫を攻略せよ!⑥・政策公庫を使い倒しての事業計画の策定・実践編2
富山県富山市の福田税理士事務所の福田です。
政策公庫に提出する事業計画の実践編としては、以下の2つのパターンが重要です。
パターン1;政策公庫が指定する独自の様式
パターン2:政策公庫からは指定されていないが、独自で作成した事業計画
前回ではパターン1について検討してみましたので、今回は、パターン2について検討して行きます。
【パターン2・政策公庫からは指定されていないが、独自で作成した事業計画】
独自の事業計画は任意ではありますが、以下の観点からとても重要です。
<お金を借りる側のメリット>
・自社の事業の状況が整理できる
・事業計画が妥当か確認できる
<金融機関側のメリット>
・要点が書面を通してコンパクトにまとめられているので、迅速・適確な情報の把握が可能
・金融機関内での説得資料に最適
そして、独自の事業計画ではありますが、概ね以下の内容の記載が良いのではと考えられます。
【独自の事業計画の一般的な流れ】
表紙・目次の次に、以下の内容の記載となります。
また、"読み手にとってわかりやすく"が重要となります。
表紙・目次以外で5ページ以内になるケースが多いです。
<その1・企業概要>
・どのような事業を営んでいるか
・企業の沿革
・経理理念
・企業の強みなどの特徴
<その2・直近の経営成績とその理由について>
・過去3期分の経営成績の概要(売上・原価・経費等)
・過去の経営成績に関する補足説明
<その3・今後3~5年の予定事業計画について>
・今後の予測される経営成績の概要(売上・原価・経費等)
・なぜそのような数字になるのかの根拠について
売上については、どのような得意先に何を売るのかということも重要です。
原価率や固定費などについても、数値の根拠があることが望ましいです。
少し厳しい数字の方が、最終的には信頼が得られることとなります。
<その4・事業計画推進に当たっての課題と解決策>
・自社の課題について
・自社の課題をどのように解決するのかの具体的な方法について
例えばSWOT分析などを行い、自社の強み・弱み・機会・脅威などをはっきりさせるのも良いかと思います。
どのように解決する予定なのか、そして、実際に解決したかどうかのフォローはどうするのかなども重要です。
<その5・外部専門家の支援>
・策定した事業計画の推進や課題解決について、税理士などの外部専門家とともに取り組んでいく旨の記載
身近に外部のチェック機能があることを示すことは重要です。
以上、独自の事業計画のポイントについて、考えてみました。
ところで、自社の迅速・適確な理解とともに、"お金を貸し出す側"にも、そのポイントがあります。
次回は、"お金を貸し出す側のポイント"について検討していきます。
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